Blog

ブログ

【BCP担当者向け】医療・介護施設の停電が人命に直結する理由と備え方

医療機関や介護施設にとって、停電は単なる不便ではなく、入居者や患者の命に関わりかねない重大なリスクだと考えられています。人工呼吸器や酸素濃縮器、電動ベッド、たん吸引器など、電気がなければ数分と機能を保てない医療機器は少なくありません。近年の自然災害の増加や電力インフラの逼迫を受けて、医療・介護の現場では停電時の電源確保がBCP(事業継続計画)の中核テーマの一つとして位置づけられるようになってきているようです。

この記事では、医療・介護施設の停電がなぜ「人命に直結する」と言われるのかを整理したうえで、施設の停電対策として注目されている業務用ポータブル電源の選び方、そして施設管理者が今日から着手できる備えの進め方について解説していきます。私たちボルトワークスは、元自動車メーカーで培った電源まわりの知見をもとにポータブル電源専門店として法人のお客様のご相談にも対応しており、医療・介護分野の担当者の方からのお問い合わせも増えている実感があります。すでに非常用電源を検討中の方にとっても、選定の視点を整理する参考にしていただければ幸いです。

なぜ医療・介護施設の停電は「人命」に直結するのか

人工呼吸器や酸素濃縮器など、電源が命綱になる医療機器

在宅医療や介護施設の現場では、人工呼吸器、酸素濃縮器、痰の吸引器、経管栄養のポンプなど、常時電力を必要とする医療機器を使用しているケースが珍しくありません。これらの機器は内蔵バッテリーを備えているものもありますが、その持続時間は数十分から数時間程度にとどまることが多いとされています。長時間の停電が発生した場合、内蔵バッテリーだけで乗り切るのは難しく、外部からの電源供給が途絶えた瞬間から、入居者や患者の生命維持に直接影響が及ぶ可能性があると考えられます。特に人工呼吸器を装着している方にとっては、数分の電源途絶であっても看過できない事態になりかねません。

ナースコール・電子カルテが止まると何が起こるか

停電の影響は医療機器そのものだけにとどまりません。ナースコールシステムが停止すれば、入居者が異変を訴える手段が失われ、スタッフが異常事態に気づくまでに時間がかかってしまう恐れがあります。電子カルテやサーバーが落ちてしまうと、投薬履歴やアレルギー情報といった命に関わる情報の参照ができなくなり、緊急時の対応判断そのものが遅れてしまう可能性も指摘されています。空調や照明、エレベーターといった建物インフラの停止も、要介護度の高い入居者が多い施設ほど深刻な影響を及ぼしやすいといえそうです。

高齢者・要介護者は「暑さ・寒さ」の変化にも弱い

高齢者は体温調節機能が低下していることが多く、停電で空調が止まった夏場や冬場には、熱中症や低体温症のリスクが健常な成人よりも高まるとされています。これは人工呼吸器のような直接的な医療機器の停止だけでなく、室温という「見えにくいリスク」も停電が人命に関わる理由の一つであることを示しています。特に真夏の在宅介護や施設運営では、電源が落ちた瞬間から室温が急上昇し、体力の弱い方から順に体調を崩してしまう懸念があるといわれています。

過去の大規模停電が医療・介護現場に投げかけた課題

過去に発生した大規模な自然災害や広域停電の際には、病院や介護施設で非常用発電機が稼働しなかったり、燃料の調達が追いつかなかったりする事例が報告されたことがあります。発電機自体は用意していても、燃料の備蓄量や搬入経路が寸断されてしまえば、稼働を続けることは難しくなります。こうした教訓から、燃料補給が不要ですぐに使える蓄電式のポータブル電源を、発電機と組み合わせて備える施設が増えてきているようです。詳しい被害状況や制度上の対応については、各自治体や厚生労働省が公表している資料もあわせてご確認いただくことをおすすめします。

医療・介護施設に向く業務用ポータブル電源の選び方

容量(Wh)は「何を」「何時間」動かすかで逆算する

ポータブル電源選びでまず検討すべきなのは、容量の大きさそのものではなく「何を」「どれくらいの時間」動かす必要があるかという逆算の視点だと考えられます。人工呼吸器のような小型医療機器であれば消費電力自体は比較的小さいものの、複数の機器を同時に稼働させる施設では、必要な容量が積み上がっていきます。まずは施設内で停電時に絶対に止められない機器をリストアップし、その消費電力と稼働させたい時間から逆算して容量を決めていく進め方が現実的です。具体的な必要容量は機器の仕様やメーカーによって異なるため、導入前にメーカーの取扱説明書や販売店に確認することをおすすめします。

静音性――病室・居室のそばに置ける電源かどうか

医療・介護施設ならではの選定基準として見落とされがちなのが静音性です。一般家庭や屋外での使用であれば多少の駆動音は許容できても、病室や居室のすぐそばに置く前提となると話は変わってきます。ファンの動作音が大きい電源は、夜間の休息を妨げたり、入居者や患者にストレスを与えたりする可能性があります。屋内利用を前提とするなら、静音性の高さをうたっているモデルを選ぶことが、医療・介護の現場では特に重要なポイントになるといえそうです。

拡張性・分散配置という考え方

大容量の電源を1台だけ導入して施設全体をまかなおうとすると、その1台が万一故障した際にすべての備えが失われてしまうリスクがあります。そのため、中容量の電源を複数台に分散して各フロアや各居室エリアに配置しておくという「分散型」の考え方が、法人・施設向けの電源計画では注目されているようです。バッテリーを追加して容量を拡張できるタイプの製品を選んでおけば、施設の規模拡大や機器の増加にあわせて後から電源計画を見直しやすくなるという利点も考えられます。

停電を検知して自動で切り替わる仕組み

近年のポータブル電源のなかには、停電を検知すると自動的にバックアップ電源へ切り替わる、UPS(無停電電源装置)に近い機能を備えたモデルも登場しています。動画内でも紹介しているEcoFlowの製品のように、コンセントに常時接続しておくだけで、停電の瞬間に机上のパソコンや医療機器への電力供給が途切れにくくなる仕組みを持つ製品もあるようです。切り替えにかかる時間や対応機器は製品によって差があるため、導入を検討する際は実際の切り替え時間や対応機器の範囲をメーカーに確認しておくと安心です。

導入を先延ばしにしないために、施設管理者が今日からできること

「どの機器を何分守るか」の洗い出し

電源計画を立てる第一歩は、施設内にある電気設備を洗い出し、それぞれが停止した場合にどれくらいの時間で入居者や患者に影響が及ぶかを整理することだと考えられます。人工呼吸器のように数分の猶予もない機器から、空調のように数十分単位で猶予がある設備まで、優先順位をつけて整理しておくことで、限られた予算のなかでもどこから電源を確保すべきかが見えてきます。この洗い出し作業自体は特別な設備投資をしなくても今日から始められる取り組みです。

補助金や導入計画という視点

自治体によっては、医療・介護施設の防災設備やBCP関連の投資に対して補助金制度を設けている場合があります。制度の有無や対象条件は自治体や年度によって異なるため、導入を検討する際は所管の自治体窓口や関連省庁の最新の公表情報を確認しながら計画を進めることをおすすめします。介護サービス事業者に対しては、業務継続計画(BCP)の策定自体が制度上求められるようになってきているとされており、電源確保はその計画の中でも具体的な対策として位置づけやすい項目だといえそうです。

定期テストと運用体制づくり

電源を導入しただけで安心してしまうと、いざという時に「充電が切れていた」「操作方法をスタッフが把握していなかった」という事態になりかねません。定期的に充電状態を確認し、実際に電源を使う訓練を運用体制に組み込んでおくことが、機器としての備えを実際に機能する備えへと変える鍵になると考えられます。誰が操作するのか、どこに保管するのかといった運用ルールも、機器選定とあわせて事前に決めておくとよいでしょう。

専門家に相談するという選択肢

医療・介護施設の電源計画は、一般家庭の防災対策とは求められる基準が異なる部分が多く、機器選定から容量計算、複数台の配置設計まで検討すべき要素が多岐にわたります。自施設だけで最適な組み合わせを判断するのが難しいと感じる場合は、法人向けの電源導入を数多く手がけている専門店に相談するのも一つの選択肢です。現場の状況をヒアリングしたうえで、必要な容量や台数、設置場所まで含めて提案してもらうことで、検討にかかる時間や手戻りを減らせる可能性があります。

医療・介護施設における停電は、単なる設備トラブルではなく、入居者や患者の命に直結しうるリスクとして向き合う必要があるテーマだと考えられます。人工呼吸器や酸素濃縮器といった医療機器はもちろん、ナースコールや電子カルテ、空調といった建物インフラの停止も、現場に大きな影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、容量・静音性・拡張性・自動切替といった観点から自施設に合った業務用ポータブル電源を選び、日頃からの運用体制まで整えておくことが重要だといえそうです。私たちボルトワークスは、元自動車メーカーとしての知見を生かし、医療・介護施設を含む法人のお客様の電源選びのご相談にも対応しています。停電対策を見直したいとお考えの施設管理者の方は、ぜひ一度お気軽にお声がけください。

【YouTubeで動画を見る】https://www.youtube.com/watch?v=bCictJwg7is

【ボルトワークス公式ショップ】https://voltworks.official.ec/

【公式LINEで相談する】https://lin.ee/Cd11jZO

▶【お電話でのお問い合わせ】050-1809-3937